28,自分と相手は、見えているモノが違う事を知っておくべきです。

28,自分と相手は、見えているモノが違う事を知っておくべきです。

人の価値観は、自らの経験値で創られており、自分と全く同じ経験をする人はいないので、自分と他人は価値観が異なります。また、誰しも目前の現実を自分都合で解釈するので、物事のとらえ方も異なります。同じ出来事でも感じ方や捉え方が異なるのです。肉体も他人と自分では異なる為、人の肉体により影響を受ける出来事も大きく異なります。身長の高い人と低い人では、視線が異なる為、普段見ているモノが異なります。イケメンの人は、異性との接する機会が多いでしょう。頭の回転が速い人は、手際よく物事をこなすので、時間の使い方が上手いでしょう。信号機の「赤色」も自分と他人が全く同じ色に見えているとは限りません。他人は自分と違う色を「赤色」と認識しているかもしれないのです。また、経験、体験が異なれば、物事の解釈の仕方も大きく異なります。気温-30℃を体験した事のない人は、-30℃がどれくらい寒いか解らないのです。これらを考えると人それぞれ見えている世界が異なっていると言っても過言ではないでしょう。

私たちは、こういった見えている世界が違うもの同士が、他人との関りの中で集団生活しています。他人との関わりは人それぞれの価値観の中でのやり取りになる為、自分の思いが伝わらない相手もたくさんいます。何度言っても伝わらない相手にストレスを感じてしまう事もあるでしょう。「何度言ったらわかるんだ!」「どうしてわかってくれないんだ!」と、そんな感情を抱くのは、自分と相手が違う世界を見ている事を考えないからです。自然界のルールには「正しい」も「間違い」もなく、私たちが普段使う「善悪」や「正否」は、自分都合の判断に過ぎない事を忘れてはいけません。

人は他人との関わりの中でしか生きて行けないので、他人との関りをスムーズにする事で毎日が過ごしやすくなります。その為には、自分と他人の違いを知る努力を怠らない事です。