23,私たちは、周りとの関わりの中でしか生きる事ができません。

23,私たちは、周りとの関わりの中でしか生きる事ができません。

私たち人間は、食べるためには、食べ物が必要で、眠る為には寝る場所が必要です。すなわち、常に自分以外との関わりの中で生活をしています。朝が来て夜がきて、雨が降り、地震が起き、台風も来る、私たちは、そんな自然界の仕組みの中で生活しているのです。生まれ落ちたこの自然界で、毎日を有意義に過ごすためには、当然、自分以外の存在を深く理解する必要があります。至極当然の事です。

しかし、私たちは何事も自分の思い通りにしたいという欲望を植え付けられて生まれて来る為、自分以外の存在の事を深く理解しようとしません。その為に、自分の思い通りにならない現実に直面する度に、嫌な気持ちになったり、憤りを感じたりします。それらの感情が生み出すエネルギーにより、さらに自分にとって嫌な出来事を呼び寄せて行きます。

人の幸・不幸は、人間関係の中で生まれます。有意義な毎日を過ごすためには、自分以外の「他人」という存在について深く理解する必要があります。多くの他人の中で、毎日を過ごしているからです。野菜を作る人、道路を整える人、電気を作る人、自動車を作る人など、社会を運営するためには、自分以外の多くの人が必要不可欠であり、自分はその社会の恩恵を授かりながら生活しています。その為、自分以外の人たちの事を理解しよとせず、日々を過ごす事などできません。

自分の価値観のみを優先して物事を判断するのではなく、他人の価値観をも深く理解し、その上で自分はどうするか?を考えて行動する必要があり、逆に自己の価値観のみで物事を判断し、自己主張し続ければ、毎日の生活の中で自分自身の居場所を失うことになるでしょう。