23,「結果が全て」という判断は、会社を衰退させて行きます。

23,「結果が全て」という判断は、会社を衰退させて行きます。

会社を存続する為には、様々な「結果」が必要になります。その為、そこに至る「過程」ではなく「結果が全て」としてしまうと、「結果」が得られない原因を見落とす事になり、いつまで経っても求める「結果」を得られなくなってしまうでしょう。

時に人は、自分の思い通りにならないと、その原因を自分以外のせいにしてしまうので、その態度に嫌気をさし「言い訳をするな!」「結果をだせ!」と部下に対してそんな言葉を向けてしまう事もあるでしょう。しかし、それでは何の改善もないまま、叱咤された部下のやる気を奪うだけで終わります。

今、自分の目の前にある現実という「結果」は、自分自身の生きざまです。「結果」を求める為の言動には、今までの人生で積上げた物語があるのです。往々にして、負の感情を抱く経験が多ければ多いほど、「良き縁」に恵まれる事はなく、逆に足を引っ張られるような出来事が増えます。仕事の上でも同じように、求めた「結果」が得られない時は、そうなる物語が存在しています。その物語を無視して、いくら「結果」を求めた所で、その「結果」を得る事ができないでしょう。

従って、重視すべきは「過程」であり、その「過程」を把握し、どう改善すべきか?の判断が必要になります。「結果が全て」と切り捨てるのではなく、求める「結果」が得られない原因となる「過程」を把握し、それを改善する為の努力を共にしなければなりません。「過程」を無視して「結果」を求める事を続けていれば、いずれ会社は窮地に陥ってしまうでしょう。なぜならば、自然界は、私たちに利他的な思いを育ませようとするからです。