幸せと不幸

2,「幸せな人」と「不幸な人」は、物事の考え方が大きく違います。

不幸な人と幸せな人の違いはただ、物事の受け止め方や考え方、思い、が違うだけでしょう。自分自身の心の在り方が違うだけで、目前の現実の見え方、感じ方が大きく変わるのが、私たちが生活する自然界なのです。自分が今幸せだ思う事が出来れば、その瞬間から幸せになれます。即ち、自分自身の思考を変えるだけで誰でも幸せになれると言う事になります。

 


【自分の思い通りにならなかった時】

①不幸な人
自分の思い通りにならない結果にイライラする。
自分の思い通りにならない物事に対して、誰か、何かのせいにし、その都度イライラを繰り返している。


①幸せな人
自分の思い通りにならない結果は、まず受け入れ自分はどうすれば良かったのか?と自分自身を振り返り最善の対処方法を考慮し、乗り越える為に努力する。
また、その努力を楽しみ簡単に自分の思い通りになる結果を望まない。

 


【自己の過ちを指摘された時】

②不幸な人
自分の過ちを指摘されると怒る、自分は常に正しいと思い込んでいるので自らの過ちを受け入れる事が出来ず、他人にそれを指摘されると、指摘ではなく、自分が否定された、拒絶されたと思い込み怒る。もしくは心に傷を負う。


②幸せな人
自分の過ちを指摘されると、その事柄を素直に聞き入れ、指摘した相手の立場になって考え、そしてその相手に感謝する。
自分は未熟であり、常に成長しないといけないと思い他人からの指摘を大切にする。至らない自分を見つけだし、自らの成長を楽しむ事が出来る。

 

 

【感謝の気持ち】

③不幸な人
感謝する事が出来ない為、日々流されて快楽を求めながら過ごし、不快な事柄に対して、否定批判を繰り返す。


③幸せな人
何事にも感謝し、その恩恵に報いる為に、世の中に貢献する事を目的として毎日を過ごす。
求める事より、与える事を優先しているので、不快だと感じる出来事が、基本的にない。

 

 


【不満感の受け止め方】

④不幸な人
何でも自分の思い通りにしたい欲求が強い為、普段から不平不満を感じる事が多く、無意識に、不平不満のはけ口を探している。
不平不満をぶつける先がないといられない。そして、自分がそんな思考になっている事実に気づく事ができない。


④幸せな人
常に多くに感謝しながら過ごしてる為、不平不満を感じる出来事は自らを成長させる機会とし大切にする。また、その出来事自体にも感謝する。

 

 

 

【他人の幸せの受け止め方】

⑤不幸な人
幸せそうな人と接すると嫉妬したり、恵まれた人だと羨ましく思うだけで、その人の努力に全く気づく事が出来ない。


⑤幸せな人
幸せそうな人を接すると、その人から学ぶべき事が必ずあると思い、謙虚な気持ちで、その人の話を傾聴する。

 

 


【自分の位置づけ】

⑥不幸な人
自分より優れた人を避け、自分より劣った人と接するようにし、優越感に浸り、周りを見下し安心感を得ようとする。


⑥幸せな人
自分より優れた人と接するようにし、その人から多くを学び、自分自身を磨く事を怠らない。
常に自分より上の人がいる事を忘れず、何事にも謙虚に日々努力して過ごす。

 

 


【他人への思い】

⑦不幸な人
他人より自分を優先するのは、当たり前だと信じて疑わない。誰しもそう思って過ごしており、皆が皆、自分と同じだと思い込んでいる。
自分が幸せでないと、誰も幸せに出来ないと思っている。


⑦幸せな人
周りの人がいるから、自分がある事を良く理解しているので他人を大切にする。
まずは周りの人が幸せでないと自分は、いつまで経っても幸せになれない事を知っている。

 

 

【幸せの違い】

⑧不幸な人
快楽を満たす事が幸せだと思っており煩悩を満たす事を基準とした善悪の判断をし、それが正しいと疑う事もしない。


⑧幸せな人
幸せと快楽は別物と理解し、感謝する喜び、尽くす喜び、与える喜びを知っている。
自分一人の幸せなどちっぽけなモノで他人の幸せを共有する事で大きな幸せを得られる事を知っている。

 

 

 

【自己理解】

⑨不幸な人
利己的な思いが強い為、常に自分都合で物事を解釈し視野が狭くなっている事に気づけない。その為、自分本位な考え方しか出来ていない事にも気づけない。
自分にとって不利益な考え方を『理解できない』『わからない』で終わらせている事が多く、他人の価値観を理解しようともしない。不平不満の感情も多い。


⑨幸せな人
利他的な考え方で物事を判断しているので自分と異なる価値観をたくさん理解している為、物事を見る視野がとても広い。
広い視野で自分を見る為、自分の至らない所を理解する事ができる。自分の思いを優先して物事を捉える事がないので不平不満の感情を抱く事が極端に少ない。

 

 

【善悪の判断の違い】

⑩不幸な人
目前の出来事のみに注視しジャッジメントする。正しいか、間違っているか、善か、悪かの判断をするだけで自分がどうすれば、それを改善できるのか?を全く考えようとしない。


⑩幸せな人
目前の出来事に対して、ジャッジメントしない。善と悪を区別ず、目前の問題点を改善する策を考え自分時に出来る事を探し行動する。
出来事から学び、自分自身を成長させる事を怠らない。

 

 

【他人を見る視点】

⑪不幸な人
無意識に物事を上から目線で見ており誇りや自信を、驕りや慢心と履き違えている。自分の下に位置する人を見つけると安心する。
または、逆に自分をまわりから下に位置づけし自分はダメ人間だと卑下し続け、何の努力もしない。


⑪幸せな人
他人があっての自分である事を理解しており誰に対しても謙虚な気持ちで接する事ができる。
謙虚な気持ちが、感謝を生み出す事を知っており、謙虚な気持ちが、真実を見せる事を知っている。
謙虚な気持ちが、努力を生み出す事を知っており、謙虚な人が、愛される人だと知っている。

 

 

 

【価値観の違い】

⑫不幸な人
自分と異なる価値観を認めて受け入れる事ができない。その理由が、我欲を満たす事を阻害する為だと気付いていない。
自分の価値観でしか他人を見る事が出来ず、自分と違う価値観を否定し批判する。共感、共有を大切にし、違いを嫌い、恐れる。

 

⑫幸せな人
利他的な思いが強い為、自分と異なる価値観を大切にする。自分と異なる価値観を認め、受け入れる事で自分自身の視野が広がる事をよく理解している。
共感、共有より、自分との違いを大切にする。

 

 


【自分の視野の違い】

⑬不幸な人
自分の本心を知る努力をせず、自分に都合の悪い本心を隠そうとする為、現実と思考のギャップが広がり物事を客観的に見る事ができない。
その為、当り前の出来事を理不尽だと感じてしまう。


⑬幸せな人
常に自分の本心と向き合う事でしか、自己の成長はありえない事を理解している。
己の至らない心の改善に努めている為、自己の思いと目前の出来事との辻褄が合っている事を熟知しており、理不尽な出来事など存在しない事を知っている。

 

 

【日々の過ごし方】

⑭不幸な人
生きる目的もなく、ただただ自己の快楽を満たす為だけに流されて毎日を過ごす。


⑭幸せな人
生きる目標を定め、世の為人の為に尽くす事を生きる糧とする。

 

 


【興味を抱くモノ】

⑮不幸な人
自分にメリットのある物事しか興味を持たない為、自分都合の判断しか出来なくなり、偏った視点で物事を判断している事に気づけない。


⑮幸せな人
利他的な思いが強い為、他人が興味のあるモノを知る努力を繰り返し、様々な価値観を学び、様々な視点で物事を解釈できる。

 

 


【ゆるす心の違い】

⑯不幸な人
物事を善か悪かでしか判断できない為、悪をゆるす事が出来ず、身近な所にいつも悪が存在している。

 

⑯幸せな人
物事を善か悪かで判断するのではなく、問題に対して改善策を考える為、ゆるせない出来事が起きない。

 

 

 

【苦悩の対処】

⑰不幸な人
辛く苦しい出来事を『悪』とし避けるか排除しようとする。その為、出来事から学びが無く何度も同じ苦悩を繰り返し、その苦悩を自分でどんどん大きくさせている。
辛く苦しい出来事が無い事が幸せだと思っている。

 

⑰幸せな人
誰しも辛く苦しい出来事は起きるもので、避ける事も排除する事も出来ず、それを乗り越えるの人生だと思っている。
その過程で自分に必要不可欠な事が学べる事を知っている。

 

 

【結果との因果】

⑱不幸な人
自分に降りかかる辛く苦し現実は、自分自身に原因があると思う事が出来ない為、自己の心を成長させる事ができない。
自己の心が幼いので、辛く苦しい出来事は、自分以外が原因で創り出していると考え、常に誰か何かのせいにする。

 

⑱幸せな人
どんな言動も常に自分自身が選択した上で行使しており、その結果が目前の現実として表れる事をよく理解している為、常に自己の心を成長させる事が出来る。
どんなに辛く苦しい出来事でも、自分の選択が引き起こしている事を知っており、何か誰かのせいにする事はない。

 

 


【苦楽の受け止め方】

⑲不幸な人
辛い事、苦しい事、面倒な事と向き合わず、逃げたり避けたりする事ばかりを考え行動する。
どうしたらもっと楽に過ごせるか?を優先して言動に移す。


⑲幸せな人
辛い事、苦しい事、面倒だと感じる事は、至らない自分自身を成長させる機会だと理解し常に、その感情と向き合い自己改善する事に役立てる。
楽をする事を選択している以上、自分が成長できない事を知っている。

 

 

 

【人との関わり】

⑳不幸な人

どうしたら相手が自分の思い通りにしてくれる人が良い人と思っている。自分の利益を阻害する相手にダメ出しする。
自分が損をすると感じる人には極力関わらず、人間関係を自分の損得に結びつける。


⑳幸せな人
どうしたら相手の思い通りになるかを優先して人と接するようにする。自分の利益を阻害する相手は、自己の成長に欠かせない人だと言う事を理解している。
自分がどんなメリットを相手に与えられるかを常に考えて人と接するようにする。