人生とは

1,人生とは「利他的な心」を育むためにあります。

人生とは、心を成長させる事です。心の成長とは、利己的な心から利他的な心へと成長させる事です。根拠は?と聞かれると、具体的に答えられませんが、様々な事象を検証してゆくと辻褄が合うからです。同じ行動しても、その動機が利己的なモノと利他的なモノでは、全く異なった結果になるので、ご自身で簡単に検証できると思います。

これは、私の憶測ですが、地球自体が人々の利他的な心が生み出すエネルギーを必要としているのだと感じています。すなわち、人間も地球の一部であり、地球が生み出す自然世のルールには逆らえないという事になります。
 

私たちは地球上、すなわち自然界で過ごしていますが、この自然界で起きている出来事は、私たちが利他的な心を育む為に必要不可欠な出来事ばかりです。自分自身の目の前で起きる全ての事象が、自分自身の心を成長させる為にあるのです。自然界は、私たちが利己的な心持で繰り返す言動には、私たちに「苦悩」を突きつけます。利己的な動機での言動に対して、辛く苦しい出来事を引き起こし、利他的な心を学び育ませようとしているのです。そんな法則が自然界に存在しています。

利己的な心とは、利己的な「欲」の事です。人間には様々な欲がありますが、その中でも我欲と言われている、自分だけの快楽を満たす心持ちによる言動を繰り返せば、どんな人も辛く苦しい現実に直面する事になるのが、私たちが生活する自然界のルールです。


 

人は、誰しも幸せになりたいとそう思って生活しています。そう思うように私たちは創られて生まれてくるからです。
幸せとは、何でしょうか?

美味しいモノをいっぱい食べたい!
お金がいっぱい欲しい!
いい自動車に乗りたい!
いい家に住みたい!
いい服をきたい!
贅沢をしたい!と、そう思って過ごす人が殆どでしょう。これも、私たちは、そう思うように創られて生まれてくるからです。しかし、これらの欲望は利己的な我欲であり、利己的な欲望になります。そんな人たちが集まって出来上がった社会で私たちは集団生活をしています。現代日本での国益とは、国民が不自由なく生活できる社会にする為の利益であり、悪く言えば、国民一人ひとりが贅沢の出来る生活をさせる事を目指しています。即ち、我々は様々な苦悩を生み出す社会で過ごしている事となり、また、そうなるように創られて命を与えられているのです。

利他的な心を育む為に、利己的な心を持ち利己的な思考で言動を繰り返す。その結果、様々な苦悩に直面しますが、一つ一つの苦悩を乗り越える事で、私たちは進化成長できます。また、苦悩の中でしか利他的な心を育むことが出来ません。それが私たち人間であり、そんな世界で日々生活をしているという事になります。

 

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私たちは、利己的な心で過ごし続けると、辛く苦しい現実に直面する世界に産み落とされています。しかも、利己的な心を植え付けられて生み堕とされます。即ち、様々な苦悩を生み出すように創られて生み出され、様々な苦悩を生み出す社会を創り出し、その中で、辛く苦しい現実と向き合う事で、進化成長して行きます。また、同時に自らの利己的な心を利他的な心へと成長させているのです。どれだけ優れた才能を持って生まれても、自身の心に成長がなければ、辛く苦しい人生を過ごす事になるでしょう。「幸せ」という価値観においては、全ての人が平等に生まれているのです。
 

もし自分の欲望が「沢山の人に美味しいモノを食べさせたい!」だったら?
もし国益が「世界中の人が、もっと豊かな生活を過ごせるようにしたい!」だったら?
きっと、本当の意味で多くの国民が幸せを手にする事ができ、きっと世界は輝かしく発展し続けるでしょう。

そんな感情を抱く事が出来る人を目指して、毎日を過ごすのが人生であり「生きる」という事です。これは、どんな人も例外なく逆らえない自然界のルールなのです。
 

では、「良い政治」「良い国」「良い社会」「良い世界」とは、何でしょう?
一般的には、人々が平和に豊かに暮らせる世界が「良い世界」となり、それに付随する政治や国のありかたもそうなっています。また、私たちの判断基準もそうなっているでしょう。しかし、言い方を変えれば、人々が「快楽を満たす事の出来る世界」という事になります。自然界は我々人間に利他的な心を育ませようと出来事を引き起こしているので、我々が快楽を求めている以上、そんな世界が、訪れる事はないでしょう。