自分の世界

11,目前の現実は、自分自身の世界です。

私たちは、人と人とがコミュニケーションを取る社会で過ごしている為、他人との情報の共有や共感はとても大切なものです。しかし、自分と他人が全く同じものが見えて、聞こえているとは限りません。自分自身の持つエネルギーは常に全方向に放っており、自分自身が見て感じるものは、すべて自分自身のエネルギーを被せて感じています。言うなれば、常に自分の世界の中にいるからです。

信号機の赤青黄は、果たして他人と全く同じ色で見えているでしょうか?青空は、他人と全く同じ色で見えているでしょうか?海の波の音は他人と全く同じ音で聞こえているでしょうか?

物事を自分の価値観でしか判断せず、その価値観を他人に当てはめてコミュニケーションを取ろうとすると、必ず他人とのすれ違いが生まれます。他人と自分は見ている世界が異なっており、今、目の前にある現実は、自分自身が自分自身の心の成長の為に創り出したものなのです。誰しも、目前の現実を自分の思い通りにしたいと、そう思ってしまいますが、実際には自己の成長を促すためにあるのが、自然界のルールです。