成長

12,「新たな経験」がなければ、心を成長させる事は出来ません

自分の言動は、自分自身でコントロールしていると、そう思っている人が多いと思いますが、実際に人の言動は、大きく分けて3つの起因があると考えてます。
「自分の頭で考えて行動する。」
「感情に任せて行動する」
「肉体の記憶に基づいて行動する」この3つです。
この中で、自分に一番強い影響を与えているのが「肉体の記憶」です。
昔から言われている血統や遺伝という自然界の仕組みの事です。​​​​​​

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人は、生まれた時点で父方母方の血族の経験値を受け継ぎます。受け継いだ経験値に基づいて自分自身の人格が形成されるのです。それが「肉体の記憶」であり、自分の価値観の始まりです。自分の思考や感情は、この「肉体の記憶」に基づいて創られているのです。

自分の人生がはじまり、自分自身の経験値は、先祖から受け継いだ経験値に上書きされて行きます。しかし、自己の言動は、先祖から受け継いだ人格を元にしているので、無意識に先祖と同じ言動を繰り返してしまいます。食べ物の好き嫌いや毎日の過ごし方も引き継いでしまうため、先祖と同じ病気になったりします。頭の中で「やっちゃダメ」と解っていても、やってしまうのも「肉体の記憶」が優先されるからです。

「自分を変えたい!」と、そう思って、本を読んでも、セミナーに参加しても、カウンセリングを受けても、なかなか自分を変えられないのは、「肉体の記憶」の影響を受けているからです。

 

私たちは自己を成長させないと苦悩に直面する自然界のルールの中で過ごしているので、突きつけられる苦悩を回避する為には、自分自身を高める必要があります。しかし、生まれながらに植え付けられた「我欲」や過去から受け継いだ、自分自身の「人格」が邪魔をするので、自己の成長より、目前の欲望を満たす事をついつい優先してしまい、なかなか思い通りに行動できないものでしょう。

しかし、自分で自分が嫌な人、自分を変えたい人は、「新たな経験」をする事で自分で変えることが出来ます。「新たな経験」の経験値を先祖から引き継いだ経験値に上書きするのです。ただし、今の自分の思考や感情は、先祖から引き継いだ経験値を元に創られている為、「自分がしたくない事」「自分が嫌な事」を率先して経験する必要があります。

これは、今まで何度も何人も試してきた事でそれなりの結果を得ています。「人生が変わった!」「世界が変わった!」と、そう言っている方も多数いらっしゃいます。恐らく、今までしてこなかった経験をする事で、自分の視野が広くなり、今まで見えていなかった現実が、見えるようになったからだと思ってます。

自然界は、私たちに「利他的な心」を育ませようとしています。「新たな経験」をするのであれば、「利他的な行動」を繰り返すと良いでしょう。人間であれば、そうどうしても「利己的な行動」を繰り返してしまうので、「利他的な行動」の経験値を、自分自身の肉体に蓄積していくのです。